哺乳類学会大会2021ポスター発表参戦します
私事ですが,2021年8月28日からの日本哺乳類学会大会にポスター発表で参加してきます~
内容はもちろんアライグマ!!...といいたいところですが,今回はイノシシでかましてきます!!
イノシシは採餌時に土を掘り起こすんだけど,それって生態系にどう影響あるんですかね?
気になるね!!
でも,実は日本でそういう研究している人はほとんどいない.
海外だと,植生の種構成が変わったり,土壌の理学特性(有機物分解,CN比など)が変わったりするっていう報告がある(Siemann 2009;Barrios-Garcia et al. 2014;Burrascano et al. 2015).
こういった哺乳類による小規模な攪乱は,また面白い特徴がある.
攪乱と言うと火山噴火とか台風とかそういうのを考えがちだけど,そういったものに比べて
・小規模で高頻度
・攪乱が生じる場所に偏りがある(=動物が好む場所で攪乱が生じる)
といった特徴がある.
じゃあ,イノシシの攪乱の影響の前に,
イノシシの掘り起こしってどういう場所にあるの?
イノシシはどういう場所で餌食ってるの?
ってことが気になるね.
いや,気になってください.
ということで,どんな場所にイノシシの掘り起こしがあるかを調べました!!
テクテク色々なところ歩いて,掘り起こしを記録する感じ.
日本での掘り起こしの調査の先行研究は3件ある.
島根での小寺ほか(2001)と,栃木での大橋ほか(2013)と角田ほか(2014).
cf. 小寺ほか(2001)島根県石見地方におけるニホンイノシシの環境選択
cf. 大橋ほか(2013)栃木県南西部の耕作放棄地に成立する植物群落とイノシシの生息痕跡の関係
cf.角田ほか(2014)栃木県佐野市新合地区および氷室地区におけるイノシシの採餌環境
いずれも暖温帯の人里周辺だけど,今回の対象地は冷温帯の森林域.
どういう結果になるのかはポスター発表のお楽しみで!!
また論文化したら告知します(笑)
あと,11月の野生生物と社会学会にもたぶん参戦するよ!!
こっちはアライグマで.
Let me see your gun finger
楽しみましょう!!
2021.8.27. 執筆