アライグマ備忘録

アライグマに関するメモです.コメントとかで議論出来ても面白いかもね.アライグマについて詳しく知りたいな~っていう人向けです.

【ご紹介】新潟県 市民参加型アライグマ分布調査

【ご紹介】新潟県 市民参加型アライグマ分布調査

 

日本各地でアライグマの対策が行われている.

北海道,神奈川県三浦半島兵庫県丹波篠山市大分県…などなどアツい地域いくつかあるが(逆に言えばいくつかしかないからもっと普及啓発頑張りたいね),

私が最近刺激を受けたのが新潟県におけるアライグマ防除だ.

とっても最高なwebページが公開されたので,是非とも共有させていただきたい.

f:id:Satoyaman:20210706110705p:plain

引用:『寺社仏閣調査のご案内』(http://wironkemono.mods.jp/hp/racoon2021/link/link.html)


 

 

アライグマ侵入初期・分布拡大地域の新潟県で,長岡技術大学が動いた!!

6/14にアライグマセミナーを開催.

そして住民参加型のアライグマ分布調査を実施するようだ.

 

筆者の個人的な感想としては,この取り組みの以下の点が魅力的!!

  • 適切な生態学的な知見に基づいた住民参加型対策
  • これまでにないほど(?)わかりやすい爪痕調査解説動画
  • 爪痕調査を共有できるGISの整備(開発中)

 

当該webページは↓から!!

 

wironkemono.mods.jp

 

新潟県侵入初期・分布拡大地域

外来種防除の肝は侵入初期段階と言われている.

アライグマは産仔数が多く,幼獣の致死率が低いので個体数増加が著しい.

つまり,増えてしまってからだと加速度的に増えるアライグマを抑えるのがどんどん大変になっていく.

そのため,増える前に抑えるほうが費用対効果もいいし,無駄に殺す必要もなくなる

 

 

防除の現場で必要なのは現状把握と住民理解

そこで,現場を主導する長岡技術大学は住民参加型のアライグマ分布調査を企画している.

 

使用する手法は,安価・簡易で広範囲をカバーできるアライグマ爪痕調査.

cf. アライグマ爪痕調査について

satoyaman-raccoon.hatenablog.com

 

しかも,この手法を丁寧に解説するセミナー・動画まで公開しているのが素晴らしいね.

わかりやすい!!

 

今後は誰でもGIS上にデータをアップロードできるというシステムが開発されるらしい(7/22予定:7/6現在).そしてアップされた爪痕をベテランが精査して獣種判別するらしい.

これまでにないほどハードルが低い住民参加型のアライグマ対策だね.

 

自分もこういうGISを作ってみんなが参加できるようなオープンデータを整備したい!!

今後の新潟のアライグマ対策に注目!!

 

2021.7.6. 執筆